◆「手軽に移設・増設が可能」なエーディエフのクリーンルーム

 

外部からの異物混入防止を目的に設置されるクリーンルームは、医薬や電子機器製造、物流など幅広い業種で利用されています。なかでもエーディエフが提案する簡易クリーンルームは、
・工場稼働後の追加設置、組立、移設・増設、解体が手軽にできる
・要求されるクリーン度を、適正なコストで実現できる
・空調や調湿機など必要な設備を自在に導入できる
といった優れた特長を持ち、これら特長が顧客ニーズともマッチしていることから、年々納入先を拡大しています。

しかし、この簡易クリーンルームは開発、また拡販をしはじめた当初には様々な苦労と創意工夫を重ねた時期があったのです。

簡易クリーンルームが誕生したのは2005年の夏。
この年はひどい猛暑で、連日のように最高気温が30度超の真夏日となっていました。
そうした中で操業していた当社の工場では、空調設備を稼働させても場内の熱気は収まらず、
皆が吹き出す汗を拭いながら働いていました。

昼食をとるための休憩スペースも工場の中2階にありましたが、
そこは涼をとるような状態ではなく、皆で使うにも手狭な状態。
そのため、手が空いたスタッフが交代しながら昼食や休憩を取っていたのです。

こうした現場の様子を見ていた社長(当時)は、
「休憩スペースに食堂をつくったらどうか」
と、当社製品の端材を有効利用しながら一つの部屋をつくることに。

ところが、想像していた以上に部屋の壁やフレームを設置し、
組み立てに相当の時間がかかりました。

そしてついに食堂が完成。
あわせてこの時に、「もっと簡単に組み立てができて、見た目も良い専用材が必要だ」
とクリーンルーム専用材を開発しました。

つまり食堂が、簡易クリーンルームの原点となったのです。

 

◆お客様のために、試作を重ねる。

 

エーディエフではその後、簡易クリーンルームの商品化をめざしました。

当時、クリーンルームといえば工場の建設時に設計するのが一般的であり、
あとから追加で設置するというのは困難だったのです。

一方、エーディエフの簡易クリーンルームは追加設置や移設・増設も簡単であり、
まさに顧客ニーズとマッチする商品であり、需要があるとの確信から商品化を決断しました。

試作に際しては、とくに強度面とコスト面のバランスについて試行錯誤をくり返し、
何度も設計図面を見ながら協議し、組み立ててまた協議を重ねる日々となりました。

そもそも当時は簡易クリーンルームで競合がいない状況であり、
太いフレームや壁をふんだんにつかった強度重視の設計をイメージしていました。
しかし食堂をつくった社長(当時)は、仕様の見直しを指示。
それは、強度を重視するあまり、
お客様の費用負担が高額になってしまうことを危惧してのことでした。

その後も試作をくり返した結果、簡易クリーンルームは
シンプルかつ強度も保たれ、見た目もスタイリッシュなものとなり、2007年に上市。
以後も進化を遂げながら、設置する現場の状況、
またお客様の要求に合った簡易クリーンルームを提供しつづけています。

 

◆ものづくりの情熱に協力先も拡大

 

簡易クリーンルーム開発の陰には、付帯設備メーカーの協力も不可欠です。
これについても秘話がありました。

「当時はアルミ製フレームの加工が主力であり、換気や空調といった付帯設備のメーカーとは取引がなかった」(現社長)と振り返るように、
付帯設備メーカーをいかに見つけ出し、協力にこぎつけるかが成功のカギとなっていました。

それについて思案していた矢先、
ふと目にとまったのは会社宛に送られてくる大量のダイレクトメール。
それらを一つ一つ確認していくと、空調メーカーのチラシがあったのです。

「これだ!」と社長(現)は直感的にメーカーへ電話し、数日後に顔を合わせて面談。
ここで語られたものづくりの情熱は、互いに共感する点も多く、
ついには簡易クリーンルームの設備として採用する判断をし、以来協力体制が続いています。

それから12年を経た今では、大小併せて1000件を超える採用実績に。
さらに新規の問い合わせも絶え間なく寄せられており、
簡易クリーンルームへさらなる期待が高まっています。