これからクリーン空間を検討している方へ
昨今、できるだけ初期投資を抑えてクリーン空間を構築したいという声を聞くようになりました。
それは、これまでクリーン空間を必要としなかった工程においても、求められる厳しい衛生管理の
声が高まり、従来のやり方では、品質保証を不安視される傾向にあるからです。
また、キチンと管理されていない工程では、良い品質のものづくりが出来ていないと判断され、
企業の信頼に関わる事から、簡易的であれ、クリーン空間の必要性が高まっています。
信頼を得るためにも必要なクリーンルームですが、設置検討にあたって、コストを抑えたいという声は必ず伺います。決して安いものではないので、会社にとっての投資判断になる場合もあります。そこで、エーディエフでは予算に応じた提案をしています。ここでは、いくつかの提案をご紹介いたします。
スペックは下から足していける仕組み
簡易クリーンルームを検討するのに最も重要な事は、目的を明確にすることです。
目的によって、必要なクリーン度も変わりますし、空調が必要なのか、湿度管理まで行うのか、
必要とするレベルによって、スペックも大きく変わります。当然、スペックが上がれば、費用も
かさむことから、将来、必要になるかもしれない機能であっても、初期投資段階で不要な事は、
おすすめしません。目的を明確にし、出来るだけ“最小の予算で最大の効果”を出せる提案をする
ようにしています。なぜなら、当社の簡易クリーンルーム構造は、基本ルームに欲しい機能を
プラスするだけでスペックを足していける“独自構造”だからです。

工程を止められないラインにおいて、短工期でクリーンルームを組み付ける構造
衛生管理が必要となった工程にクリーンルームを設置する際に問題となるのが、その工期です。
設置期間中は、工程を止めなければならず、クリーン空間への投資だけでなく、減産による
利益ロスも予算に組み込まなければなりません。ましてや、ラインが繋がっている場合などは、
その前後工程も止まるため、減産による利益ロスは、ますます膨らんでしまいます。
当社の簡易クリーンルーム構造は、間仕切りに天井が付いているだけの簡易構造のため、
床に“置くだけ感覚”で組み付けることが可能です。そのため、週末や、連休中の間に組み立てることも可能なため、お客様の工程を止める期間を極限まで減らすことで、クリーン空間の導入に必要な費用を最小に抑えられます。

急な工程変更による移設や増設に対応できるオーダー性
もともと、囲いの無い工程を囲わなければならなくなった場合、レイアウトには苦慮するものです。
なぜなら、通常、屋根付きの局所ブースを設置する際は、既存の工場天井部に向けて、
局所ブースの天井を吊ることで強度を保持するため、建屋と一体化しており、容易に移設が出来ないからです。
しかし、エーディエフの簡易クリーンルーム構造であれば、最大12mスパンであっても天井吊り無しで組み立てが可能なため、いつでも容易に移動させることが可能です。
また、骨組みとパネルによって組立可能な簡易構造なため、増設も容易です。
